こんばんは、最近は千葉ニュータウンにいる志村です。
めっきり秋めいてきましたが、みなさんは秋を楽しんでいますか??
さしずめ、私は「食欲の秋」でしょうか・・・
食事するときは「ダイニングテーブルを囲んで、家族みんなで~」となることが多いと思います。
たまには、テーブルではなく畳のお部屋で、座のスタイルで食事も悪くはないですよ!
近年、海外の方が、来日したら寝転がってみたい! という和室の畳。自宅に和室や床の間があるだけで、家自体がピンッと引き締まる気がしませんか?
日本の家といえば、畳・和室を思い浮かべます。昔ながらの畳もあれば洋風の家にあうようにデザインされた和室もあり、時代の移り変わりとともに、和室や畳のデザイン・材質にも変化が見られるようになりました。今回は、知っているようで知らない畳の手入れの時期とその方法などについて紹介します。
★商売人の縁起担ぎ、半畳で繁盛!
一般的に、2対1の比率になっている長方形の畳をイメージしますが、正方形(半畳)の琉球畳もよく見かけるようになりました。通常の畳と比べ、畳の目が細かい琉球畳は、名前の通り沖縄で生産された強度の高い“い草”が使われています。ただ、最近では半畳サイズにした通常の畳を琉球畳と呼んでいる畳業者もあるようです。
自営業などの商売をされている方の中には、縁起を担ぎで和室を造られるそうです。半畳の畳を敷き詰めて、商売繁盛、繁盛!
★多様化する生活シーンに柔軟に対応する和室
和室に日本古来からあるもの、それは仏壇。もうすぐお盆の季節がやってきます。お線香をあげて仏前で手を合わせる行為は、なぜか心安らぐもの。
和室は、家族が集まる居間としても、客間としても、寝室としても使えるため、生活の様々なシーンによって使い分けができる多様性を持っています。帰省で帰ってくる家族や親戚、友人をもてなす部屋として、やはり和室は欠かせませんね。
★伝統的な和室、書院造りと床の間
室町時代に始まり安土時代から江戸時代にかけて完成したと言われる書院造り。書院とは、書斎を兼ねた居間の呼び名で、書院や違い棚、床柱、鴨居、天袋、地袋などの装飾があり、床の間もその装飾のひとつです。
床の間の「床」とは座する場所・寝る場所のことで、奈良時代に身分の高い貴族が座る場所を一段高くしたことが起源だと言われています。現代ではお客様を、もてなすための部屋であり、床の間を背にするのは最も身分の高い人が座る上座です。
一説には、「床」は神の宿る場所といわれたり、「とこしえ(永久)」に由来しているとも考えられており、その家の繁栄を象徴するものであることから、和室の一番良い場所に位置することが多いのも特長です。床の間に縁起の良い掛け軸をかけることで、家の運気を上げるとも言われています。
★洋風を取り入れたお茶の間
今では、家族が集まる場所をリビングやダイニングと呼んでいますが一昔前は、お茶の間と言われていました。テーブルと椅子のある洋風のダイニングもいいですが、その空間を家族団らんの賑やかな和室にするのも日本の家らしくてステキです。
★畳を敷いた趣のある室内廊下
家の中にある廊下や階段に、畳を敷くという面白いアイデアです。フローリングに比べ、足に優しさくフィットし温かみを感じる仕様になっています。畳ならフローリングのように滑って足が取られることが少ないので、人はもちろん、ワンちゃんや猫ちゃんにも安心です。
★日本各地で違う畳のサイズ
日本には、京間、中京間、江戸間といったサイズの異なる畳が各地にあります。
京都をはじめ関西方面では、191cm×95.5cmの京間・本間(ほんけん)と呼ばれる畳のサイズがあり、岡山・広島などの山陰地方では、185cm×92.5cmの六一間、岐阜、名古屋などの中京地方や岩手、山形の北陸地方、沖縄の一部では、182cm×91cmの中京間、東京などの関東地方やその他地域でみられる176cm×88cmの江戸間、アパートやマンションでは170cm×85cmの団地間がありどの畳も、2対1の比率になっています。
★畳表に使われる “い草” の効能
い草は、スポンジのように小さな穴で構成された多孔質構造になっており、吸湿性・放湿性に優れ雨などの湿気が多い時は吸湿し、乾燥した時は放湿してくれます。また、断熱性もあるので夏は涼しく、冬は暖かさを与えてくれます。その他、シックハウスの原因にもなる二酸化窒素などの科学物質を吸着してくれる空気の浄化作用、い草の香りによる鎮静効果(アロマテラピー)もあると言われています。
畳の弾力性は、小さなお子さんが転んでも優しく受け止めてくれますし、お年寄りの足や膝、腰への負担も軽減してくれます。
★い草に代わる “和紙” の畳
畳表といえば、い草ですが近年では、和紙をこよりにして織った畳も販売されています。防汚加工や撥水加工が施されたているものもありたり、汚れにくくジュースなどの水分をはじいてくれるので、掃除も簡単です。また、い草に対してアレルギーのある方にも喜ばれています。
★畳替えのタイミングはいつ?
畳は、畳床と呼ばれるワラを主とする台のうえに、ゴザのように編んだ“い草”の畳表を貼りあわせて造られています。この畳表は、裏返しても使えるため、状態が良ければ畳表だけを打ち直し、継続して使用することもできます。
畳替えには、畳床ごと新しくする方法と先に述べた畳表を裏返す方法、畳表だけを新しく交換する表替えがあります。畳替えのタイミングは、畳の状態や環境によりますが、通常4〜5年で裏返しをし、7〜8年で表替え、畳床ごと新しくするのは10年以上経ってからというのが目安になるようです。
★みなさんの自慢の和室は?
やっぱり畳の匂いが好き! 畳に寝転がるのが一番! というみなさん。ご自宅の和室の写真をコメント欄で共有しませんか? 投稿お待ちしてます!